「YouTubeは稼げる」
こんなフレーズを耳にしたことはありませんか?
確かに日本を代表する有名なYouTuber(ヒカキン・はじめしゃちょー・ヒカル)さんクラスになれば、月に1,000万円以上は手堅く超えています。
「いいな〜毎月1,000万」
と、思う反面、
「そこまで稼がなくていいけど、生活できるぐらいの収入は得たい」
と考える方もいるでしょう。
実際に一般人がYouTubeで生活できるだけの収入にたどり着くには、どのくらいの登録者が必要なのでしょうか?
今回はチャンネル登録者1万人超のアカウントを持っている運営者が、YouTube収入の全貌について解説します。
こんな方におすすめ
こういった疑問を持つ皆さんに、なるべくリアルな夢(と現実)をお届けしたいと思います。
YouTube登録者数10,000人の1ヶ月の収入は?
収入の中身に入る前に、そもそもどんなYouTubeチャンネルなのかを説明しておきます。
チャンネルの分野や投稿頻度について
顔出しはしておらず、こじんまりとやっているのでチャンネル名は伏せておりますが、詳細はこんな感じです。
ジャンル | 動物(ペット)系 |
視聴者の属性 | 女性65% / 男性 35% |
平均視聴時間 | 3分30秒 |
1ヶ月間の動画投稿回数 | 15本〜20本 |
動画1本の平均視聴回数 | 約12,000回 |
1ヶ月間の視聴回数 | 約400,000回 |
投稿している動画の長さ | 4〜5分 |
使用しているSNS | Instagram/Twitter |
特徴としては、
- 動画1本の時間が短い
- 女性視聴者が多く、45〜54歳の視聴者が最も多い
- 動画の視聴回数が平均的(良い意味で安定/悪い意味でバズってない)
- 広告は控えめ
最もYouTubeを利用している10〜20代層より年齢層高めの視聴者が多く、そう言った意味では他のチャンネルよりも少し珍しいチャンネルではあります。
あまり長い動画は作らず、広告は基本1つの動画に対して1つのみ。YouTubeでは8分を超える動画に対しては好きなタイミングで広告を貼ることができますが、8分を超える動画はほとんど投稿していないので、登録者10,000人の割に収入は高くない部類に入ります。
【結論】10,000人である程度生計は立てられる収入になる
じゃあ一体どのくらいの収入になるの?と気になる問題ですが、実は1円単位の収入を外部に公開することはYouTubeの利用規約に反するため、誰かに教えてはならない事になっています。
(期待していた方はごめんなさい..)
ざっくりとした金額で言うと、東京都内1人暮らしでなんとか生活できるくらいの金額です。
大卒新卒の初任給の平均が20万円とするならば、それと良い勝負です。
家賃や物価が安い地方であれば、毎月翌月末に振込みがあるYouTubeからの収益で、充分な生活ができるレベルです。
ただYouTubeチャンネル登録者数が同じ10,000人のチャンネルでも、人によって収入は全然違います。
1ヶ月5万円超えない人もいれば、100万円を超える人も存在します。
一概にチャンネル登録者数の数だけで収入が決まる訳ではありません。
ではどうしてそれだけ収入の差が生じるのか?そのためにはもう少し、YouTubeの収入の仕組みを知る必要があります。
YouTubeの収入のカラクリについて
同じ登録者数でも2倍以上収入に差が出るワケ
YouTubeの収入には、下記の種類があります。
収入の種類
などいくつかのパターンがあります。
最もイメージしやすく、かつ収益のウエイトが大きいのが動画の広告収入です。
広告収入はYouTubeの動画再生前や再生中に広告を貼ることで、その広告表示回数に応じて収入が発生する仕組みです。
この広告は、企業がYouTubeに
「お金を払うから我々の商品を宣伝して下さい」
と依頼をし、その金額に合わせてYouTubeを視聴するユーザーの画面に表示される仕組みになっています。
そんな広告がどれだけ自分のチャンネルで再生されたかによって、毎月の広告から得る収入は変わってきます。
つまり、
「YouTuberの広告収入=チャンネル登録者」
ではなく
「YouTuberの広告収入=広告表示回数」
となる訳です。(正確には、広告表示回数 ✖️広告単価 ✖️動画視聴回数)
これで、同じチャンネル登録者数のYouTuberが2人並んだとしても、毎月の収入に違いが発生することが分かります。
どうすれば同じ登録者数で最大限収入を伸ばせるか?
一番シンプルでわかりやすい方法は「8分以上の長尺動画を作り、動画1本あたりの広告表示回数を増やすこと」です。
どうして8分かと言うと、YouTubeでは8分以上の動画には、クリエイターの好きなタイミングで広告を表示させるよう設定できるからです。
つまり、同じ回数視聴された8分間の動画でも
「広告が1回表示される動画」と「広告が5回表示される動画」では
およそ5倍収入の差が生じる計算になります。
なので仮にチャンネル登録者数が3,000人でも、広告表示回数が多い10分以上の動画がスタンダードに視聴されるチャンネルであれば、普通に生活できるだけの収入は得られる可能性もあります。
動画がいつも8分刻みのYouTubeチャンネルは、実は「広告を沢山貼って少しでも多く稼ぎたい」という意図があるのです。(それを知ってしまうと、動画視聴者を観るが少し変わってしまいますが。)
ただ、むやみやたらと広告の多い動画を投稿すれば良いかというと、そういう訳ではありません。
広告の多い動画は、視聴者からしたら「また広告かよ」と思われてしまうからです。
そうなると今度は視聴者の離脱率が高くなり、「動画(広告)を最後まで見てくれない」「動画の平均視聴維持率が低くなる」場合によっては「チャンネル登録を解除される」などの問題が発生します。
離脱率や平均視聴時間の短い動画はYouTubeから良い評価を受けないため、「広告が自己設定した回数より少なく表示される」「おすすめに表示されにくい」など、結果的に収益が下がる悪循環を生んでしまいます。
同じ8分の動画でも、どれだけ広告を貼ればベストなのか?
収益化に成功している全YouTuberの悩みでもあります。
少ない登録者で収入を上げている人の例
個人のやり方次第によっては、1,000人でも5,000人でも生活するのに十分な収入を発生させることは可能です。
先ほどの例である「8分以上の動画を作り、動画1本あたりの広告表示回数を増やす」他にも、企業案件やスーパーチャットから収入を得ることは可能です。
「実際にそんなうまい話ってあるの?」と思うかも知れませんが、あります。
ここでは2人のYouTubeを例に紹介していきます
登録者約1,400人|女性アイドルYouTuber
例えば、女性向けメイク動画・コスメの動画をよく投稿している、チャンネル登録者数が約1,400人程の福岡の女性YouTuberが知り合いにいます。
登録者がちょうど1,000人程に達したタイミングで、とある化粧品の企業から「この商品を使ってメイク動画を公開してもらえませんか?」と依頼が来たそうです。
俗に言う「企業案件」です。
企業案件の報酬は
- 商品のサンプルを無料でプレゼント
- 1つの動画で固定報酬3万円
- チャンネル登録者×1.0円〜1.5円
など、企業によって様々です。
登録者が1,400人のYouTuberでも、企業によっては魅力的な広告塔に映ることもあるようですね。
登録者約1,000人|ゲーム実況者
次はゲーム実況をメインに活動している福岡の男性YouTuberの例です。
動画の平均視聴回数はだいたい200〜300回と決して多くはないのですが、ゲームの実力(FPS系)を買われて、ライブ配信時のスーパーチャット(投げ銭)から広告収入とは別に収入を得ています。
長時間のライブ配信の場合、
- 何度も広告を表示させることができる
- スーパーチャットで視聴者から投げ銭を貰える
ので、少人数のチャンネル登録者でも十分に収入を得ることができます。
ライブ配信は長時間動画を見てもらえることが多いため、少ない人数でも固定ファンがつけば収益に直結します。
YouTubeの収入だけで生活するためのボーダーライン
YouTubeから得る収入だけで生活できればどんなに幸せか。
これからYouTubeを始めたいと思っている人も、すでにYouTubeを始めている人も、(私も)みんなそう思っています(笑)
当然人によって毎月生活するために使うお金の金額は違うので、ボーダーラインは人それぞれ。
自分の毎月の生活費を知り、どのくらいの収入が発生すれば良いかイメージしてみてください。
チャンネル登録者数ごとの収入金額の目安
上記にも述べたとおり、同じチャンネル登録者でも人によって収入に差はありますが、ざっくりとした目安でも知っておきたいですよね。
おおまかな収入金額の目安で言うと、だいたいこれくらいかなと思います。
(条件:週に3〜4本の投稿頻度/登録者=視聴回数(もしくはやや上)/広告は1動画1〜2つ)
チャンネル登録者 | 広告収入(目安) |
1,000人 | 2,000円〜5,000円 |
3,000人 | 1万〜2万円 |
5,000人 | 4万〜7万円 |
10,000人 | 10万〜20万円 |
30,000人 | 30万〜50万円 |
50,000人 | 50万〜100万円 |
100,000人 | 100万〜300万円 |
動画の投稿頻度や広告単価にもよりますが、チャンネル登録者10,000人を超えるあたりから広告収入のみで生計を立てられる見通しが立ってくる収益になります。
あわせて読みたい→|Youtubeのチャンネル登録者を1人増やすために必要な再生回数・期間・労力は?データで検証
YouTubeで収益化するための条件
これからYouTubeを始めて、YouTubeで収益化するための広告収入を得るには
- チャンネル登録者数1,000人以上
- 直近1年間の動画総再生時間4000時間以上
この2つの条件をクリアしなければなりません。
年々新規参入者が増えるYouTubeでこの2つの条件を超えるには、しっかりとした戦略やコンセプトを明確にする必要があります。
また魅力的な動画にするために動画編集ソフト選びも重要になってきます。
登録者が1,000人を超えているチャンネル数の割合は、全体の1割と言われています。
途中で挫折する人が続出する中で生き残るには、今まで以上に努力が必要になりそうです。
収益化を生み出すチャンネルに育てるために必要なこと
毎日と言ってもいいほど新しく参入する芸能人。動画の投稿本数も増え、ただ動画をアップするだけでは誰の目にも止まらないチャンネルになってしまうのが現状です。
そんな中から周囲と差をつけ、収益化を生み出すチャンネルに育てるために必要な要素とは一体なんでしょうか。
徹底したリサーチ
人目に付く動画にするためには、徹底したリサーチが必要不可欠です。自分の競合となりうるYouTubeの動画本数・規模・投稿頻度や戦略など、まずは周りの情報収集が大切です。成功しているチャンネルには、必ずどこかに成功ポイントがあります。
リサーチするために各競合のチャンネル状況を調べられる外部の分析サイトも使ってみるのも1つの手です。
引用|https://jp.noxinfluencer.com/
上記は「NoxInfluencer(ノックスインフルエンサー)」というサイトです。
日本のYouTubeチャンネルTop100から、各YouTuberの毎月の動画再生回数、気になるアノ人の日給(毎日のAdsenseの収益)まで、事細かく情報を分析することができます。
毎日の広告収入の金額なども表示されるので「ホント?」と思ってしまうのですが、自分のチャンネル名を調べた時は、、、けっこう当たってました(笑)各動画ごとのエンゲージメント率や、動画に使われているタグなどを見ることもできるので、競合の情報を知りたい時にも使用できます。
質の高い動画編集スキルが身につく講座を受ける
ただ闇雲に動画を投稿し続けるだけでは、せっかくYouTubeを始めても収益化審査すら通りません。
動画編集に自信のない方は、まずはオンラインで本格的な動画編集スキルを身につけられるレバレッジエディットで学ぶのがオススメです。
YouTubeの基本から本格的な動画編集のやり方までを学べるカリキュラムが充実しているので、一刻も早く収益化チャンネルを作りたい方は受講してみて下さい。
YouTube運用会社に委託
動画編集・コンセプト設計・撮影・リサーチなど、YouTubeでやらなければならない事は意外と多いです。
「これから始めたいけどそんな時間もノウハウもない」と言う方は、YouTubeの運用サポート(代行)会社に委託するという選択肢もあります。特に法人で本格的に始める場合、社内で人材を揃えるよりコストが安くなることの方が多いです。
当社TechMovieでは、法人向けのYouTube運用サービスを実施しておりますので、これからYouTubeを本格的に始めたい企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。
まとめ
チャンネル登録者10,000人から見たYouTubeの収入とのその仕組みはざっとこんな感じです。
たとえ登録者が10,000人未満のチャンネルでも、やり方次第で充分生活できるだけの収入を得ることは可能と言うことが分かりました。
YouTubeは戦略次第で素人が上を目指せるサービスです。
はじめしゃちょー・ヒカキンさんと肩を並べなくても、充分生活できるだけの収入を得ることができます。
これからYouTubeを始めたい・本業以外の収入を得たい方にとって、1つの希望になれば幸いです。